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6/12「季節と写真について」開室しました


<photograph by Akimi Sakuma / Develop by Nao Kirisima>

曳舟にある書斎、東京研究室でした。今回のテーマは季節。

「季節」に関する写真を持ち寄りそれぞれの「季節」についてお話ししました。

そもそも日本には四季という季節があり、それは毎年やってきます。

指針のように、記憶のように、生きていれば毎年季節がめぐります。

<photograph by Nao Kirisima / Develop by Nao Kirisima>

そもそも写真に「季節」を込めるのでしょうか?「季節」を撮影するのでしょうか?

われわれ日本人は四季を愛でると言われていますが、カメラを持つ人間は「季節」に踊らされすぎてはいないでしょうか?

<photograph by Akimi Sakuma / Develop by Nao Kirisima>

春になれば桜を撮りに行かなくてはいけないとソワソワしてしまう。

紫陽花が咲けば少しくらい雨が降ってくれないかと願ってしまう。

そうして「撮りたいもの」ではなく「撮されていないか?」もお話ししました。

<photograph by Nao Kirisima / Develop by Nao Kirisima>

また、季節感とはなんだろう?という話しもそれぞれの意見や見解が出て面白かったですね。

「季節」は作れるのか?という趣旨の作品を持って来ていただいた研究生の作品が秀逸で皆でうなりました。

<photograph by Nao Kirisima / Develop by Nao Kirisima>

今、目の前にある美しいことを愛でることは、受容することでありとても自然で美しいことです。

ただ、それだけでは受け身になってしまう。

季節を記録し続けて、自分の中に残った写真は「誰か」の季節と違いが出るだろうか?

<photograph by Nao Kirisima / Develop by Nao Kirisima>

思ったのは、「自分も季節の一部であり、生き物の一部である」ということ。

光や色彩、そういったものを自分も一緒になって変化して、目線や気持ちを巡らせてきちんと向き合っていくことが出来たら、きっと季節の中に埋もれないのかな、と。

<photograph by Nao Kirisima / Develop by Nao Kirisima>

被写体の力や場所に頼るのではなく、自分自身の心の指針をしっかりもって、四季と向かい合うようにして撮影してゆけたらもっともっと深く見つめられるのではないかと。

まるで禅問答のようなテーマでした。笑

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

次回は7月23日(土)千葉アトリエ研究室、「花を撮ることについて」がテーマです。

研究希望の方はお申込みの上、花の写真をお持ちください。

お会いできることを楽しみにしております!


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