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「桜という被写体での写真表現」について開催しました!


2019年、1年ぶりの開催の研究室の議題は『桜という被写体の表現について』でした。

桜の撮影会つきの研究室は2年ぶりです。2年前に参加された方もいたので、自分自身の立ち位置を見直すよい機会委になったようです。 初参加の方もいて、顔なじみの方もお久しぶりの方もワイワイ楽しくカメラを持って集まりました。

桜を撮影するとき、「個人」になる。と前回の研究室の際に記載しましたが、それはどの被写体でもそうですね。ことのほか桜は「春」というものの象徴で、その季節にどういった印象を持っているか?を表します。

そして、春をどう捉えているか?というものは意外に人の一面を象徴的に表すなぁ、と思ったのが今回の研究室。

春に対して好意的な印象を持っている派と、マイナスな印象がある派で表現が分かれます。

でもそれって普段の撮影の雰囲気とも似ているなと感じました。

普段の撮影で、「写真=明るい気持ち」になる人と「写真=自分とじっと向き合う人」です。

どちらがどう、ということではなくこれって生き方でもあるので一概には言えませんが。周りを含め自分もハッピーでいたい!という雰囲気を作り出していきたい人と。自分の世界を追求して行きたくて結果袋小路に迷い込んでしまう系の人。

表現する媒体はここではカメラ、という機械なので面白いのです。

表現することは自分を表すこと。

「撮影すること」と「表現すること」は違います。同時に存在することは出来るけれど、前者の撮影することだけが楽しい人もいるし(いわゆるシャッターハッピーやレンズの性能を楽しむ人等)、カメラ自体をコレクションする人もいます。

表現、と名付けたこの研究室(教室でもないのがポイントなのです)は皆さん自身と向き合う場所になればいいな、と思って作った場所ですが、嬉しいことに参加者メンバーが所持しているカードの日付がたくさん書いてあるのを見まして。

今年もぽつりぽつりと開催していこうと思いました。

今年の桐島桜は半年ぶりのキヤノン。

消え入りそうな美しき死人の肌色が薄紅の桜の花びら。いつか見た葬式のあの人の印象のままに。

花霞に消えそうな花びらに焦点を合わせてゆくと、、ふわっ と片腕で連れ去られてしまいそうな印象。

夢の中のような感じで撮影しました。どうしてもじんわり怖い夢になってしまうのはそういう夢をよく見るからかもしれない。。。

去年の台風でだいぶ枝が切られてしまった大きな桜たち。

どうか枯れないで自分たちが思うままに咲かせて欲しいなと思いながら撮影しました。

​ご参加頂いた皆さんの作品のお話や、「花は寄ってしまう」という撮影の悩みや、「桜はどう撮っていいかわからない」というお話しまで。多岐にわたりディスカッションしました。

自分のお話しだけじゃなくて誰かのお話しを聞いて参考になる、というのはいいですね。

『桜という被写体の表現について』、ご参加いただきありがとうございまいした。

​次回は夏前あたりに出来たらいいなと思います。


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