1/15 「モノクロの眼」を開く方法開室しました
新年明けて1回目の研究室は初の実戦撮影会つきのワークショップ形式でした。
今回の議題は「モノクロの眼」について。
人の眼はカラーでしか見えません。撮る前に「モノクロの眼」に切り替える事がモノクロを撮る秘訣。
<photograph by Akimi Sakuma>
モノクロの眼とは何なのか?を午前中に講義しました。
研究室は写真教室ではないので講義をすることは今までなかったのですが、前回に引き続き組写真のような「理論ありき」からの発展という形でお話しをさせていただきました。
主に物理や脳科学、カメラ開発のお話なので「こうやったらモノクロが上手に撮れます」というレクチャーではなく、実際の作例で「モノクロの眼」という概念をお話ししました。
<photograph by Akimi Sakuma>
そしてランチをしたら午後は実践撮影!ここは半フリーのいつもの撮影会方式。
すみだ水族館へ行ってきました(展示内容はカラフルな写真家蜷川氏のコラボイベント開催中…)
<photograph by Nao Kirisima>
モノクロはシロクロ2つだけではなく、たくさんの光(色)から構成されています。
だから、その光を見抜く「眼」がモノクロの眼でもあるので、基本的なカメラ知識や露出概念は必須。その上で、カラーではない光の濃淡を描きます。
<photograph by Nao Kirisima>
柔らかな鉛筆で描いたようなモノクロも、べったり塗りつけた油彩のようなモノクロも、どちらも表現のひとつ。
答えは表現の数だけ広がります。
<photograph by Nao Kirisima>
カラーでは「絵にならない」被写体でもモノクロだと途端に美しくなることがあります。
色ではなく形や影の濃淡に目が行くからですね。
<photograph by Nao Kirisima>
撮影会後は写真をプリントして曳舟研究室へ向かいました。
この時点でみなさんかなりお疲れ。笑
<photograph by Nao Kirisima>
それぞれの撮影の感想やモノクロのお話などをしました。
曳舟書斎はモノクロが似合う場所ですね。
<photograph by Nao Kirisima>
研究生のみなさんを撮らせていただきました。
寒い冬に彼を待つ図。傘がモノクロで映えますね。(カラーだとうるさくなってしまう)
<photograph by Nao Kirisima>
モノクロの眼、開きましたでしょうか?
モノクロのスイッチ、通電しましたでしょうか?
すぐには掴めなくてもデッサンのように、時々でもいいので「やってみる」ことが身になります。
参加下さったみなさま、ありがとうございました。
次回は対極の「色について」の開室です!